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排水管改修に低コストな更生工法、マルライナー工法を採用

厚木リバーサイド住宅(神奈川県厚木市)排水管の改修工事
建物概要

厚木リバーサイド住宅は昭和58年入居開始。旧住都公団分譲の3~5階建RC造8棟、総戸数199戸の団地型マンションで、築29年目を迎える。

管理組合の取り組み

管理組合では平成18年に長期修繕計画の見直しを行い、排水管の結果診断を行ったところ、劣化が進んでいたため、給・排水管工事準備委員会を平成20年に立ち上げ、採用工法の検討を行った。検討された工法は、1再生工事(塗付工法)、2再生工事(パイプインパイプ工法)、3更新工事 。これらを耐久性・費用面から比較検討し、コストメリットの良い更生工事(パイプインパイプ工法)を推奨する答申が同委員会から出された。

答申を受け平成23年の組合総会でパイプインパイプ工法を実施する旨を決議後、工法を持つ2社を比較した結果(株)マルナカが採用された。

工事の概要

工事方式は責任施工方式を採用。工事対象排水管は、共用縦管と住戸内横枝管で、共用縦管は同社のマルライナー工法により、鋳鉄管中に新たに樹脂配管を形成し、横枝管は鋼管を硬質塩化ビニル管に更新する。

再生工法の特色

マルライナー工法は、ポリエステル繊維製の芯材にエポシキ樹脂を含浸されてできたライナーを、洗浄した排水管内に空気圧で挿入、反転させ、既設管内に圧着。樹脂硬化後は、管内に暑さ1.5㎜以上の排水管が形成される。

そのため配管に穴があっても施工が可能で、異径管、曲管の施工も可能。施工部位には継ぎ目のないパイプができるため、排水性能も向上する。耐用年数も約30年と更新工事と変わらないのも大きな特徴だ。工事期間は1系統あたり3日。排水制限は1日目と2日目の工事中だけで、工事が終わればいつもどおり水が使える。

アメニティ集合住宅管理新聞 2012年5月号より